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指導医からのメッセージ

内科系

当院で研修する診療科は内科、消化器内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、循環器内科、呼吸器内科です。
当院では現在、循環器内科、呼吸器内科の常勤医師が不在になっているために当面の間は循環器内科と呼吸器内科は研修協力病院である札幌天使病院、または札幌医科大学病院、北海道大学病院で研修をおこなっていただきます。
内科では外来研修を並行して研修することが可能です。
基本研修科目履修期間の6ヵ月間については各診療科の診療上の特徴を踏まえながら、基本的臨床研修到達目標を達成するよう指導します。

内科 

内科 小澤 秀太郎 医師

【診療科の特徴】
内科は初診の段階では消化器科、循環器科、呼吸器科などの専門標榜科に入らない病状や症状を示す患者さんを担当しています。多彩な症候を示す患者さんを診療することになり、言い方を変えると『walk-inで受診する救急外来』とも言えそうです。内科全般の知識と技能のほかにプライマリケアに必要な知識が要求されます。
研修の基本は外来診療です。入院が必要である病態なのか、1回の診療で終了させてよいのか、期間をおいてもう一度診察する(これが救急外来と一番違う点です)必要があるのかを判断します。再診では再び自身で診察して(これも救急外来とは異なる点です)、診断をしてもらいます。
外来診療の段階で診断名が判明して専門診療科に紹介される症例もありますが、多くの患者さんが高齢で多彩な基礎疾患を合併していることから、入院診療が必要になることが多いです。このため入院診療でも担当医となっていただき日々の診療にあたります。
【研修到達目標】
外来診療で治療方針を決定すること、そのマネージメントの習得、救急対応が必要な患者さんの診療手技ガイドラインに沿った診療の実践、医療社会資源を活用した退院後のケアなどを研修します。
【医学生に向けてのメッセージ】
夜間の救急外来を受診する患者さんの約4割は内科の患者さんです。昼間はこれらの患者さんが総合内科を受診します。救急外来の診療にもきっと役に立つはずです。

消化器センター 横山和典 センター長


消化器センター 横山和典 センター長
【診療科の特徴】
初診でかかる患者さんの約1/3は消化器関連症状といわれています。また日本人の癌死亡のうち肺がんをのぞけば上位5番目まではすべて消化器癌です。このため消化器科での研修はプライマリケアからオンコロジーまで広い範囲に及びます。また、内視鏡検査は病気を発見する重要なモダリティーであることも特徴のひとつです。消化器科には大腸内視鏡検査において日本を代表するhigh volume centerである昭和大学横浜市北部病院消化器センターから医師が派遣されており、高度な内視鏡テクニックを目の当たりにすることができます。消化器科の研修では内視鏡検査室が主要な研修の場であり、研修の目標も内視鏡検査手技の習得においています。
【研修到達目標】
通常2ヶ月間のローテート研修期間中に上部消化管内視鏡検査をオペレーターとして100件実施することを目標としています。もちろん内視鏡診断学の習得を含みます。
臨床では入院患者を直接担当して上級医の指導のもとで、経験するべき疾患、病態、症候、手技をクリアします。選択研修期間では内視鏡検査手技の更なる経験、大腸内視鏡検査の習得、肝胆膵領域の研修などもおこなうことができます。
【医学生に向けてのメッセージ】
研修で具体的な目標をクリアすることは、その後どこの科にいってもきっと役立ちます。
上部消化管内視鏡検査100件は決して簡単な課題ではありませんが、これをクリアする研修医も多くいます。

糖尿病科 髙嶋 基嗣 科長


糖尿病科 高嶋 科長 
【診療科の特徴】
糖尿病は耐糖能異常を含めて1800万人の患者がいます。当院糖尿病センターでは約2500名の1型、2型糖尿病患者さんを診療しています。また、室蘭地域も高齢者が多く、高血圧や脂質異常症の治療や大血管疾患、慢性腎疾患などの合併症の予防、管理も重要な仕事のひとつです。糖尿病は生活習慣に深く根ざした疾患ですので、「理論とエビデンス」だけでは患者さんはついてきてくれません。患者さん病態や生活習慣に配慮した診療が必要です。
【研修到達目標】
糖尿病治療薬の使い方と効果を実際に経験すること。特にインスリンの使い方の習得が研修の目標です。短い研修期間ではシックデイを含めた糖尿病緊急症や、初発糖尿病症例を経験することは難しいかも知れませんが、可能な限り多くの患者さんを担当して糖尿病治療の難しさを経験してください。研修後期に選択される場合には実際に糖尿病外来を担当して患者さんの診療に参加して頂いています。
【医学生に向けてのメッセージ】
糖尿病の治療経験はすべての臨床科において役に立ちます。是非経験してください。

小児科 早坂 格 科長


小児科 早坂 格 科長
【診療科の特徴】
小児を対象とする"総合診療科"としてこどもの健やかな成長発達を支援し小児科医の役割と小児医療に対する社会の要求を理解し、これらを規定研修期間内に実践することを目標とします。
【研修目標】
①日々成長発達する小児の特性理解。新生児病棟を含む小児病棟における入院医療、プライマリ・ケアを外来での小児医療、一次救急医療を経験することによって、こどものからだ、こころの全体像を把握する。
②両親・家族との対応の実際を学ぶ。小児の診察・診療法を理解し実践すると共に医療面接の経験を通して、両親への対応と信頼関係の構築する。
③小児・両親への健康支援としての乳幼児健診、予防接種などに参加し、正常乳幼児の成長発達に関する知識を習得する。
④小児疾患の特異性と治療の特徴を理解する。年齢ごとに異なる疾患の特性を理解するとともに、的確な診断過程を学習する。さらに、低出生体重児・新生児を含む年齢・体重に応じて異なる小児疾患の治療法とその実際を修得する。
【主な内容】
①医療面接の正しい小児科的病歴の取り方、保護者への対応の仕方を理解する。
②指導医の元で乳幼児健康診査を経験・実践する。
③正常小児の成長及び精神運動発達、年齢ごとの栄養所要量を理解する。
④新生児を含めた小児の診察法を修得し、問題を抽出できる能力を身につける。
⑤診療録への異常所見を含めた正しい記載法を修得する。
⑥小児科的検査法、処置法、治療法の基本を修得する。指導医の元で小児特有の検査処置、採血技術、静脈ルート確保手技、注射手技に加えて、小児に対する超音波検査実施を経験する。指導医の元で小児への輸液・輸血を経験し、管理法を身につける。
⑦年齢別代表的小児疾患の診断・治療を指導医の元で実践する。低出生体重児、伝染性・発疹性感染症、肺炎・気管支炎、気管支喘息・アトピー性皮膚炎、急性胃腸炎、熱性痙攣、先天性心疾患
⑧小児救急医療を実践する。当直医とともに一次・二次救急医療を経験し、代表的な小児救急疾患の診断・治療法を理解する。特に、発熱、脱水、気管支喘息発作、けいれん、嘔吐・腸重積、小児科医へのコンサルテーション依頼のタイミングを知る

放射線科

診断部門 篠原正裕 科長


診断部門 篠原正裕 医師
【指導方針】
Man to Manで指導します。
放射線科は診断(篠原担当)、治療(富田担当)の二人体制で行っています。
指導医が必ずそばにいて指導をします。
【研修目標】
① 超音波診断:機械を自分で操作できる。ほしい画像をTV画面に表示できる。
どのようなScanでも解剖が把握できる。代表的疾患の診断ができる。
超音波映像下穿刺の助手ができる。
②CT診 断:当院はその日に撮影したCT画像を研修医が読影。
後刻、指導医とdiscussionのうえ診断報告をinputする。
③ 血管造影,IVR:動脈、静脈穿刺ができる。Sheath Introducerを挿入できる。
カテーテル操作ができる。IVRの助手ができる。
④ PET、核医学診断:北海道大学核医学教室から派遣されている専門医と一緒に読影をする。
⑤ X線撮影:放射線技師のもとで実際に撮影する。

治療部門 富田雅義 主任科長


治療部門 富田雅義 副院長

当部門では、地域のがん診療拠点病院の放射線科治療部門として院内・外から紹介を受ける様々な癌・悪性腫瘍を経験することができます。
また、当院では多くのニーズに応えるべく、副作用を減らしつつ最大限の効果が得られるよう『ピンポイント治療』を可能とするために、2007年9月より CT同室設置型の新しいリニアック装置を導入しました。治療計画用CT画像にMRIやPETといった異種画像を重ね合わせての治療部位決定も可能となり、機器の進歩と相まって治療精度が高まっています。
現在の放射線治療医は幅広い放射線診断学の知識も必要となっていますが、当部門では最新の放射線治療技術の習得とともに、当方が長年診断業務に携わってきたことを生かしての治療に必要な様々な画像診断の研修も可能です。
専門の治療医は1名のみでこじんまりとした部署ですが、その分小回りの効いたマンツーマンの指導ができると考えています。将来がんの治療医を目指している方は、特殊な放射線治療部門の研修を一度は経験して知識を深めることをお勧めします。

外科系

当科は外科というひとくくりですが、消化器外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科そして透析の導入維持管理とアクセスの作成管理を担当しています。非常に守備範囲が広く、それらの患者さんを診ることで重症患者さんの全身管理ができるようになり短期間で飛躍的に成長します。手術症例数も全体で700件前後と多数の症例が経験できます。初期研修3ヶ月で80件くらいの手術に手洗いをして入ることになります。また他科、特に消化器内科、小児科と密接な連携があり、毎週火曜のカンファレンスで新規症例の方針、検査がまとまった症例の治療方針の決定などを行います。そして外科専門医の取得は当院にて可能です。

外科(一般外科・消化器外科・乳腺外科) 益子 博幸 副院長


外科(般外科・小児外科・乳腺外科) 益子 博幸 副院長
【研修到達目標】
まず医師としての心と体を作ることが第一目標です。
診療にあたっての心構え、朝から夜遅くまでの医師としての生活リズムを作ることが求められます。
その上で必要な診療技術の基本として、身体所見の採り方、検査の評価、診断と治療方針の立て方を身につけてもらいます。
具体的には毎朝のカンファレンスで担当患者の状態を報告してもらい指導医からの質問、評価を受けその日の治療の予定を決めて指示を出します。
3ヶ月間で入院患者さんの基本的指示が出せるようになることが目標です。手技的には各種外科的処置と皮膚の縫合ができることが最低目標です。
【診療科の特徴】
地域の基幹病院として、一般外科・消化器外科のみならず肺外科、血液透析も手がけています。初期ローテーションでは、病棟管理を中心とした手術への助手参加、検査の助手、カンファレンスでの症例提示などを中心に外科診療の基本をトレーニングします。特にカンファレンスでは、担当患者の状況把握、治療方針などその場で指導を受けることで疑問を一つ一つ解決しながら安心して患者さんに向かうことができます。 切開、縫合などの基本手技の修得や内視鏡、造影検査を術者として経験し、個人の技量や経験に応じて術者として行っていただきます。当院は道内では食道がんの手術実績が多く良い成績を収めており、熟練の医師のもと胸腔鏡補助下における食道亜全摘手術など助手として経験していただくことができます。
【研修到達目標】
①基本的な手技の習得(IVH挿入・リザーバー挿入・イレウス管の挿入 など)
②appe、ヘルニアl、LC(胆のう摘出) などの術者
③開腹、胃切除、大腸切除 などの第一助手
④地方会の発表
【医学生へのメッセージ】
当科はやる気さえあれば何でもできます!

整形外科 谷代惠太 科長


整形外科 谷代惠太 科長
【指導方針】
整形外科は交通事故やスポーツによる骨折を含む外傷や、腰が痛い・膝が痛いなどと言った現在の高齢者社会では重要な役割を担う科です。やることは多々あり基本的に体力勝負の感は否めません。
通常の外来から救急外来まで一般的な整形外科を見て、やってみて覚えてもらえればと思います。
【研修目標】
当直や救急当番の際に一般的な診察、画像評価、関節内注射、縫合その他処置などで対応できるようになる。
【行動目標】
・レントゲン、その他の画像で骨折の有無や診断ができるようになる。
・整形外科初期対応をひとりで最初から最後までできるようになる。
・緊急、保存加療、手術加療などのトリアージができるようになる。
(以上ができれば当直その他で困ることはほとんど無いでしょう。)
【医学生に向けてのメッセージ】
骨折その他の一般的な外傷から脊椎、膝、股関節、手、肩などの変性疾患の手術にも参加できます。
普段どこにいても目にするような骨折などの症例が多く麻酔科・手術室の対応も早いため受傷当日手術を行うことができます。
たくさんの症例を見ることで診断・治療ができるようになり、入院時は歩けなかった患者さんが術後歩けるようになって帰宅できるという機能外科の喜びを感じることができると思います。
地域医療とか難しい言葉はあまり考えずに、自分のところに来た患者さんをどうやってよくするかということを実践するには現場しかなく症例がたくさんあるに越したことはありません。
何科に進むにしても当直、その他で骨折や腰痛などに対処しなければならないことがあると思います。
そのときに思い出して少しでもお役に立てればと思います。
忙しい科の入局者が徐々に減っていると聞きます。当院整形外科も例外なく外来に手術に宴会に忙しい科ではありますが、きっと興味を持って楽しく仕事ができると思います。
研修医の数ヶ月当科に来てもらえれば、その後も仕事に宴会に活躍できると思います。

産婦人科 嶋田 浩志 科長


産婦人科 嶋田 浩志 科長
【診療科の特徴】
産婦人科医は産科、婦人科、外科、内科、小児科など広い分野にわたる知識が養われます。また、即座の判断力や強い決断力も育まれ、いわゆる押し出しがよくなります。産婦人科医は 出血、ショック、感染症(HIVなど)、救急処置、重症例の管理などに対してオールマイティな力を身につけていただけます。
【研修目標】
①妊産褥婦ならびに新生児の医療に必要な基本的知識を研修する。
妊娠分娩と産褥期の管理ならびに新生児の医療に必要な基礎知識とともに、母性と胎児の成長について学ぶ。 また妊産褥婦に対する投薬の問題、治療や検査をする上での制限等についての特殊性を理解する。
②女性の加齢と性周期に伴うホルモン環境の変化を理解するとともに、 それらの失調に起因する諸々の疾患に関する系統的診断とプライマリケアを研修する。
③女性特有の疾患による救急医療を研修する。
女性特有の疾患に基づく救急疾患を的確に鑑別し初期治療を行う。

麻酔科-救急部門 鎌田康宏 主任科長


麻酔科-救急部門 鎌田康宏 主任科長
【指導方針】
麻酔科、救急部門あわせて3ヶ月間の実習期間に麻酔管理を通して呼吸・循環・輸液などの全身管理の基本的知識を修得することを目標としています。期間中には術前評価、麻酔法の選択、術中の全身管理、術後回診などの麻酔管理の研修が主になり、月平均200件を超える手術管理の実習を行います。
短期間なので、できることには限りがありますが、麻酔科の診療にも興味を持っていただけるとうれしいです。また、救急部門では救急外来で初期診断を日当直の中で経験し学んでいただきます。軽症から重症の患者さんに適切な処置ができるように、一緒に勉強しましょう。
【研修内容】
=麻酔科部門=
・到達目標:麻酔管理を通して呼吸・循環・輸液などの全身管理の基本的知識を修得する。
・特徴的な指導内容:術前評価、麻酔法の選択、術中の全身管理、術後回診
=救急部門=
・ 到達目標:救急患者の症状の原因を理解し、適切な処置を行うことができる。
・バイタルサインの測定と評価
・病歴の聴取
・必要な検査の指示
・専門医への適切なコンサルトができる
【医学生に向けてのメッセージ】
短期間なので、できることには限りがありますが、麻酔科診療にも興味を持っていただけると嬉しいです。また、救急部門では救急外来で初期診断を日当直の中で経験し学んでいただきます。軽症から重症の患者さんに適切な処置ができるように、一緒に勉強しましょう。

泌尿器科 榎並宣裕 主任科長


泌尿器科 榎並宣裕 科長
【診療科の特徴】
泌尿器科はみなさんご存じのとおり、尿が作られて外に出るまでのすべての疾患を対象にした診療科ですが、排尿という生理現象が苦痛もなく快適におこなえなくなった患者さん方は皆さんの想像を超える苦悩をかかえています。泌尿器科では疾患治療のみならず、排尿習慣の改善も重要な仕事のひとつです。また、泌尿器科悪性腫瘍のうち、前立腺癌の患者さんは日本においても急激に増加していますが、欧米では男性の癌の罹患率1位、死亡率2位であり、近い将来日本も同じような状況になることは確実です。癌の臨床現場では泌尿器科オンコロジストの養成も急務になっていることを皆さんにも是非知っておいていただきたいと思います。
【研修到達目標】
血尿をはじめとする尿所見の解釈、排尿障害の評価と対応の習得は泌尿器科研修での必須項目とします。一般医師としての排尿障害への対応は比較的頻度の高いことだと思われます。急性尿閉に対する対応も学んでいただきます。また救急対応の場での急性腹症のなかには尿路結石による仙痛発作が含まれます。診断、初期対応を習得していただきます。排尿困難/血尿などの臨床研修カリキュラムで経験が必要とされる病態は当科でクリアできます。
【研修医に向けてのメッセージ】
排尿にともなう各種の病態はあらゆる診療科で遭遇します。初期対応能力を習得することは臨床医として将来必ず役に立ちます。初期研修選択カリキュラムは単位数が限られていますので、必ずしも泌尿器科の選択は容易ではないかもしれません。他科選択中であってもかまいませんので、質問/相談なども大いに歓迎いたします。非常に限られた時間です。有意義な研修生活を送ってください。

耳鼻咽頭科 大崎隆士 主任科長


耳鼻咽頭科 大崎隆士 科長
【診療科の特徴】
当科は通常の耳鼻咽喉科診療のほかに、鼻内内視鏡手術、鼓室形成術などの機能外科、さらに、頭頸部腫瘍を対象にした腫瘍外科の診療を特徴でとしており、歯科口腔外科、外科、形成外科とコラボレーションして繊細で複雑な切除術と再建術をおこなっています。化学療法や放射線治療感受性の高い腫瘍が多く、化学放射線療法を施行することもあり、頭頸部オンコロジーを研修することができます。小児の患者さんが多いのも特徴です。Common diseaseとしての鼻出血、中耳炎、アレルギー疾患異物を研修することは将来の診療に必ず役に立つと思います。
【研修到達目標】
鼻出血、中耳炎、アレルギー疾患異物を経験して頂き、これらの疾患に対する初期対応能力を持つことを研修の目標とします。
【医学生に向けてのメッセージ】
鼻出血、小児の中耳炎、異物誤嚥は救急の現場では比較的多く遭遇する急性疾患です。その初期対応能力を習得するだけでも当科で研修する甲斐があります。将来きっと役に立ちます。

形成外科 坂本泰輔 主任科長


形成外科 坂本泰輔 科長
【診療科の特徴】
形成外科はおもに体表面の外科で、熱傷、外傷、先天異常、皮膚腫瘍、顔面骨骨折、難治性皮膚潰瘍などの治療や、再建外科、美容外科をおこなっています。当院では耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、外科による頭頸部腫瘍の手術例が多いため、遊離皮弁をもちいたマイクロサージェリーによる再建手術も多数おこなっています。
【研修到達目標】
外傷の初期治療、良性腫瘍の診断と治療、重症熱傷の治療の流れを実際に手術にたずさわりながら研修します。縫合手技の習得は当科での必須項目です。
【医学生に向けてのメッセージ】
縫合の手技は、すべての臨床の現場で必要とされますので、その習得は後々まで役に立ちます。手術に参加して実際に自分の手で治療をおこなうことに、きっとやりがいが感じられると思います。

眼科 佐藤健一 主任科長


眼科 佐藤健一 主任科長
【診療科の特徴】
周辺施設から紹介されてくる様々な外来患者を経験できます。
また、眼瞼などの外眼部手術、緑内障手術、網膜硝子体手術も指導いたします。
【研修到達目標】
一般臨床医としてプライマリ・ケアに求められる眼科の基本的知識を知ろう!
眼底を見られるようにしたり、手洗いをして顕微鏡手術を手伝ったり、
眼科救急患者を一緒にみたり、やることはたくさんあります。
【医学生に向けてのメッセージ】
患者を癒すという医療の本質と、医師としての知的好奇心の満足とを両立させて、
楽しく仕事しましょう!

リハビリテーションセンター 高橋邦彦 センター長


【診療科の特徴】
リハビリテーション科といわれると整形外科の一部門と思っている方が多いと思いますが、ぜーんぜん違います。歩くための訓練だけでもありません。患者さんは骨関節疾患のみならず、摂食嚥下障害、高次脳機能障害、中枢末梢神経疾患、脊髄損傷、循環器呼吸器疾患、小児疾患など多岐にわたります。そして、様々な障害をかかえた患者さんにたいして最大限の社会参加と自立の機会を持って頂くことを目標に、あらゆる技術、手技、訓練法を提供する独立した診療科です。理学療法、作業療法、言語聴覚療法、嚥下訓練療法のみならず、痙性、疼痛の制御治療、電気治療などによる診療もおこなっています。
【研修到達目標】
障害を持った患者さんのリハビリの実際と訓練法を研修します。どのような病気でどのようなリハビリが必要であるか、そしてその実際を学びます。
【医学生に向けてのメッセージ】
すべての病気において、その回復にはリハビリ期間が必要です。当科はすべの病気の患者さんが対象になります。将来の臨床に役に立つ経験ができると思います。

病理診断科

【診療科の特徴】
病理診断科は、医療の中の病理学として「組織診断(術中迅速診断を含め)、
剖検(病理解剖)および細胞診」を行っています。医療の中で病理学がどの様に行われているかを理解し、経験することは臨床研修においてとても重要です。
短期間でも「病理の現場」を経験することは将来臨床を続けて行くに当たって必ず活かされると考えています。
当病理診断科では組織診断と剖検(病理解剖)を中心に学ぶことが可能です。
【研修到達目標】
◆病理組織診断(生検および手術検体の組織診、術中迅速診断)
①検体の取り扱い
②標本作製過程の理解
③病理組織診断における標本の観察
④病理報告書の作成
⑤症例検討会での肉眼および組織画像の提示など
機会があれば、学会発表や論文作成を行うことも可能です。
◆剖検
① 剖検所見の記載、剖検の手技と剖検終了時のまとめ
②標本作製のための「切り出し」
③標本の観察
④剖検報告書の作成と臨床病理検討会(CPC)での報告を計画
剖検(病理解剖)は、医療の総合評価としての意義(卒後研修ならびに生涯学習)を
有する極めて重要な役割を担っており、今日、病理医はチーム医療のなかにあって、
より質の高い医療を提供するうえで不可欠な存在になっています。
【医学生に向けてのメッセージ】
病理組織診断と剖検を中心にその基礎と楽しさをマンツーマンで学ぶことが出来ます。
そして病理診断は、臨床医との密接なコミュニケーションで適切な診断がなされていることを
理解して頂けると思います。
将来「病理医」を考えている人だけでなく、多くの研修医・医学生が病理診断科を訪れてくれることを
期待しております。

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