平成27年度 日鋼記念病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 701 170 182 413 456 562 1293 1702 918 181
 『地域がん診療連携拠点病院』である当院は、北海道の広大な医療圏の一つである西胆振地域の中で地域医療の
中核として質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しています。西胆振地域は北海道の中でも高齢化率が高
い傾向に有り、当院においても60歳以上の患者さんの占める割合が6割を超え、症状が比較的重症になりやすい高齢
者の入院が多くなる傾向にあります。
 また、小児期の患者さんが多くなっている理由は、『地域周産期母子医療センター』の役割として、早産等で小
さく産まれた赤ちゃんや具合の悪い赤ちゃんを集中的に治療していることなどが挙げられます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術処置2なし 122 18.3 14.3 1% 75.2
050130xx9702xx 心不全 その他の手術あり 手術処置1-なし、1あり 手術処置2-2あり 26 45.0 42.5 27% 82.2
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 25 30.9 21.7 8% 81.4
 内科では肺炎治療の患者さんが最も多くなっています。肺炎の患者さんは高齢になるほど重症になる傾向があり、
2週間以上の入院となることが多いです。肺炎のデータに関しては、『指標4.成人市中肺炎の重症度別患者数等』も
ご参照ください。なお、肺炎の種類の違いで1位の細菌性肺炎、3位の誤嚥性肺炎(唾液や胃液が細菌と一緒に肺に
到達することで発症)など、DPCコード、名称が分かれています。誤嚥性肺炎の入院では、日常生活のための基
本的動作が困難で、自宅療養が難しく施設入所を希望される患者さんもおられますので、その調整に期間を要する
ことなどから入院日数が長くなっています。
 また、2位の症例は心不全の治療となります。心不全の患者さんの平均年齢は80歳を超え、後期高齢者の患者さん
が多くなっていることが分かります。このような患者さんの2割以上は当院での治療後、転院して継続治療やリハビ
リをされています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 186 6.1 6.2 0% 0.0
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術処置2なし 65 5.6 5.7 2% 2.7
150010xxxxx1xx ウイルス性腸炎 手術処置2あり 42 4.1 17.8 0% 3.5
 小児科では『地域周産期母子医療センター』として、早産等で小さく産まれた赤ちゃんや具合の悪い赤ちゃんを
集中的に治療しているため、新生児の患者さんが最も多くなっています。新生児特定集中治療室(NICU)を備
えており、ハイリスクの妊婦さんを産婦人科と協力して管理し、赤ちゃんに治療が必要になった場合にも、お母さ
んと離れることなく治療ができます。
 次いで、肺炎やウイルス性腸炎といった小児呼吸器疾患、消化器疾患の症例が挙げられます。肺炎は患者さんの
平均年齢が2.7歳であり、小さなお子さんの呼吸器治療の重要性が分かります。ウイルス性腸炎は嘔吐や下痢といっ
た症状があり、脱水症が進行しないよう治療を行います。
 また小児科の上位3症例は、平均在院日数が全国の平均在院日数より短くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 手術処置2なし 89 5.0 3.4 0% 69.3
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 59 3.6 4.7 0% 61.8
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-6あり 34 4.6 4.4 0% 56.1
 外科で最も多い症例は、腎臓の機能が低下し働かなくなった腎臓に代わって人工的に血液を浄化する人工透析を
行う患者さんに、血液の「送り出し口」「戻り口」である『シャント』が狭くなった部分へバルーンを膨らませて
拡張する体に負担の少ないカテーテル治療です。人工透析を行う上で大切な『シャント』を長持ちさせ管理するた
めに必要な治療です。
 次いで、乳癌の化学療法(抗癌剤治療)のため計画的に短期入院を行う症例が多く、2位、3位は化学療法のお薬
の違いでDPCコード、名称が分かれています。
 また、鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)の手術患者さんは、『指標6.診療科別主要手術別患者数等』<外科>で
手術件数2位となっていますが、DPCの対象から除外されたため表には現れていません。
 その他、乳癌の手術、肺癌の手術、腹部外傷など治療部位や治療内容ごとに多種多様な症例が存在します。症例
数上位3つの症例を合計しても全症例数の3割強にとどまるのは、そのような理由によります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 35 37.6 28.7 11% 84.9
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病名なし 33 44.0 21.5 6% 81.2
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術処置2なし 27 48.7 23.3 4% 70.7
 整形外科では、大腿骨の骨折を手術する目的で入院される患者さんが最も多くなっています。
 次いで、胸椎、腰椎の圧迫骨折が挙げられます。平均年齢を見ると、大腿骨の骨折、胸椎、腰椎の圧迫骨折共に
高齢の患者さんであることが分かります。高齢の患者さんが転倒などで骨折された場合、在院日数が比較的長くな
ることが多いです。このような患者さんの約9%は当院での治療後、継続リハビリを目的として、リハビリ治療を
より専門とする病院に転院されています。
 3位の症例は、腰部脊柱管狭窄症(腰の脊髄神経を通している背骨のトンネルが狭くなってしまうために神経が
圧迫されて血流が悪くなり、腰痛や足のしびれが出てくる病気)に対して、狭くなった脊柱管を広げることで神経
への圧迫を取り除く手術治療です。当院で手術される患者さんの多くは70歳代の方です。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術処置2なし 31 5.9 3.5 0% 74.0
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術処置1なし 15 4.8 4.4 0% 34.0
100100xx97x0xx 糖尿病足病変 手術あり 手術処置2なし 13 62.5 27.8 23% 63.8
 形成外科で最も多い症例は、眼瞼下垂(上まぶたが下がって眼が開きにくくなり、視野が狭くなったりものが見
づらくなったりする状態)に対してまぶたを上げる手術治療で、局所麻酔にて行います。
 また、形成外科は内臓疾患とは違い、皮膚の浅層を手術している診療科です。従って、粉瘤などの皮膚良性腫瘍
の切除や、糖尿病による難治性皮膚潰瘍(皮膚が欠損している状態が治らないこと)に対する植皮などの治療を行
っております。また、様々な治療を行っても治癒が進まず足の切断などを余儀なくされる場合もあります。特に糖
尿病患者さんなど免疫機能の低下した患者さんにおいては、致死的な感染症や脱水・出血の原因となる危険性があ
りますので、多くの診療科と密な連携をとりながら患者さんの最善となるよう治療にあたっています。よって、入
院日数も長くなる傾向にあります。このような患者さんの2割以上は当院での治療後、転院して継続治療やリハビ
リをされています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術処置1-なし、1あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし - - 17.4 - -
050180xx99xxxx 静脈・リンパ管疾患 手術なし - - 14.8 - -
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし - - 18.3 - -
 心臓血管外科では、下肢閉塞性動脈硬化症(足の動脈が狭くなったり詰まったりして足に十分な血液が流れなく
なり発症する)に対するバイパス手術(狭くなった部位を迂回して血管を移植する)を行う患者さんが最も多くな
っています。臓器合併症を併せ持つ重症症例なども積極的に受け入れております。
 次いで、足の深部静脈という深いところにある静脈に血栓(血の塊)ができて、詰まってしまう症例の診断治療
を行っています。
 3位の症例は心不全の治療となります。心不全の患者さんの平均年齢は80歳を超え、後期高齢者の患者さんが多
くなっていることが分かります。このような患者さんの3割ほどは当院での治療後、転院して継続治療やリハビリ
をされています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病名なし - - 5.6 - -
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり - - 3.3 - -
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 - - 8.8 - -
 小児外科で最も多い症例は、鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)の手術患者さんですが、DPCの対象から除外さ
れたため表には現れていません。鼠径ヘルニアの手術データに関しては、『指標6.診療科別主要手術別患者数等』
<小児外科>もご参照ください。
 その他、小児の外科的疾患である急性虫垂炎(いわゆる盲腸)、停留精巣(陰嚢の中に精巣が入っていない状態)
、臍ヘルニア(でべそ)の手術治療を行っています。急性虫垂炎は、虫垂に穴があいて膿(うみ)が溜まらなけれ
ば、平均5.4日で退院となります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 60 3.9 5.3 5% 60.9
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 57 9.6 9.9 0% 32.6
120140xxxxxxxx 流産 41 1.1 2.3 0% 33.8
 産婦人科では、子宮頚癌(子宮の入り口にできる癌)や子宮体癌(子宮の奥にできる癌)の化学療法(抗癌剤治
療)のために計画的な短期入院を行う症例が最も多くなっています。また、西胆振地域唯一の『地域周産期母子医
療センター』として、周産期医療にも力を入れておりますので、周産期関連の疾患がランクインしています。2位
の症例におきましては、そのほとんどが帝王切開術の症例となっております。3位の流産は、妊娠の15%前後が流
産に至るとの統計もあり、多くの女性が経験する疾患です。流産手術の麻酔は、静脈麻酔を用いますので、痛みも
なく、眠っている間に手術が終わります。手術はほとんどが日帰りです。
 また産婦人科の上位3症例は、平均在院日数が全国の平均在院日数より短くなっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 15 12.3 11.1 0% 42.7
020200xx9711xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術処置1あり 手術処置2-1あり 12 10.8 11.1 0% 65.8
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 11 10.7 7.4 9% 64.2
 眼科の入院はほとんどが手術目的となります。最も多い症例は白内障ですが、DPCの対象から除外されたため
表には現れていません。白内障の手術データに関しては、『指標6.診療科別主要手術別患者数等』<眼科>もご参
照ください。
 次に多い症例が網膜剥離の手術症例です。網膜剥離は、網膜が何らかの原因により眼球壁側から剥離したことを
指し、放置することで失明の危険性がある重篤な疾患であります。
 その他、近年増加傾向にある加齢黄斑変性(網膜の中心である黄斑の老化で視力が低下する病気)、硝子体出血
(眼球内の出血が硝子体に溜まった状態)に対する手術治療が挙げられます。現在、専門医2名体制で眼科的疾患
全般にわたって幅広く診療ができるよう努めております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 47 5.6 5.5 0% 40.9
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 34 11.2 7.8 0% 56.9
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 33 9.2 5.3 6% 66.5
 耳鼻咽喉科で最も多い症例は急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍などの急性炎症疾患です。外来治療では不十分な重症患
者さんを入院治療しております。
 2位の症例は、副鼻腔炎(蓄膿症)に対する内視鏡手術症例です。副鼻腔(顔の内部にある空洞)を鼻腔(鼻の穴
)内に広く開放して、副鼻腔の換気をよくすることを目的に手術します。当院ではナビゲーションシステム(術中
の器具の位置を、術前に撮影した精密なCT画像上に表示させるもので、カーナビゲーションで現在の位置がわかる
ものと同じ様なシステム)を導入し、より安全、確実な手術治療が可能となっています。
 その他、めまい症を起こされて、救急車で搬送された患者さんが耳鼻咽喉科に入院して検査、治療を受けるなど
といった症例があり、指標に挙げられています。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - 9.2 - -
161040xxxxxxxx 損傷の続発性、後遺症 - - 15.3 - -
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし - - 15.8 - -
 リハビリテーション科は、リハビリ医療を中心とした療養病床(病状が安定している患者さんに、療養上の管理、
看護、医学的管理下での介護や機能回復訓練などの医療を行う病床)の患者さんを主に診療していますが、指標で
は一般病床で入院となった症例が3件表に現れています。
DPC(100380XXXXXXXX)は感染性腸炎、脱水のため外科に入院し、点滴、抗生剤治療をした後、継続的な栄養管
理とリハビリが必要なため、リハビリテーション科へ転科して治療した症例です。 DPC(161040XXXXXXXX)は
急性硬膜下血腫(頭蓋骨の内側で、脳を包んでいる硬膜と脳の間に出血がたまって血腫になったもの)の術後後遺
症として全身管理を目的に診療した症例です。DPC(010060X099000X)は他院にてラクナ梗塞(細い血管が詰ま
ってしまうことで起こる小さな脳梗塞)の診断を受けましたが、人工透析(腎臓の機能を代行する治療法)とリハ
ビリが必要なため紹介患者さんとして治療した症例です。説明した症例の患者さんが必ずしもリハビリテーション
科での入院となるわけではなく、他の診療科として扱われることもあります。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり - - 6.8 - -
040140xx97xxxx 気道出血(その他) 手術あり - - 14.3 - -
 放射線科は放射線での画像診断(CT、MRI、PET等)や放射線治療(放射線の腫瘍増殖を抑えたり、死滅させたり
する効果を使用した癌治療)を他の診療科からの依頼で行っていますが、指標では放射線科の入院となった症例が
2件あり、いずれも他院からの紹介患者さんとなっています。DPC(180060XX97XXXX)は腎血管筋脂肪腫(腎臓に
できる腫瘍の一つ)に対して腎動脈塞栓術(栓で血管にフタをする)といわれるカテーテルを用いた治療、DPC
(040140XX97XXXX)は喀血(咳とともに血液を喀出すること)に対して気管支動脈塞栓術を行った症例です。
 腎血管筋脂肪腫は大きくなると腹部や骨盤部の圧迫症状や出血を来すので、治療の対象となります。喀血は、通
常お薬での治療を行いますが、お薬での治療が不可能な場合、出血の原因となっている動脈を塞栓して治療します。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 31 9.4 12.0 0% 71.4
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 20 16.0 9.0 0% 70.9
080140xxxxx0xx 炎症性角化症 手術処置2なし - - 17.0 - -
 皮膚科で最も多い急性膿皮症は、具体的には溶連菌やぶどう球菌による細菌感染症である丹毒や蜂窩織炎(皮膚
の化膿性炎症)で、高熱を伴ったり、外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っておりま
す。
 2位の帯状疱疹は、痛みを伴う紅斑(皮膚表面が発赤する状態)や水疱(水ぶくれ)を症状とする疾患ですが、
早期診断、早期治療を行わないと潰瘍(皮膚が欠損している状態)になり、傷跡を残したり疱疹後神経痛が持続す
る可能性が高くなります。汎発性帯状疱疹(重い帯状疱疹)やまぶたが腫れることの多い顔面の帯状疱疹では、後
遺症を残さないように入院での治療を行っております。
 3位の尋常性乾癬(皮膚から少し盛り上がった紅斑の上に、銀白色のフケのようなもの鱗屑(りんせつ)が付着
し、ポロポロとはがれ落ちる皮膚の病気)は、全身照射が可能なナローバンドUVB治療(難治性の皮膚疾患などに
効果がある治療法で、医療用の特別な紫外線B波を患部に照射する治療)を備え治療にあたっています。また、近
年生物学的製剤(生物が作り出すタンパク質をもとに作られた薬で、皮下注射や点滴で投与され、体の免疫機能な
どに関わる物質である「サイトカイン」の働きを弱める薬)による治療が導入されましたが、同治療は日本皮膚科
学会で承認された施設のみで施行が可能です。現時点では、千歳から函館までの間の承認施設は当院のみとなって
おります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 定義副傷病名なし 12 4.7 5.5 0% 66.3
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術処置1なし 定義副傷病名なし 10 9.2 5.9 0% 63.4
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし - - 8.0 - -
 泌尿器科は、何らかの原因によって尿路に閉塞を来した水腎症(満杯になった尿によって腎臓が拡張してしまっ
た状態のことで、尿路の閉塞により腎臓に圧力が加わることで発生する)が最も多いです。水腎症は内視鏡手術と
して尿管ステント挿入を行います。
 2位は、腎結石や尿管結石に対しTUL(経尿道的尿管結石破砕術)を行う症例で、軟性尿管鏡やレーザー砕石装
置を使用して治療します。
 3位は、膀胱癌の経尿道的切除術と化学療法(抗癌剤治療)目的の患者さんが挙げられます。組織診断と治療を
かねて内視鏡的切除を行い、切除組織の顕微鏡検査で癌の悪性度、深達度などを正確に評価し、上皮内癌と言われ
るタイプは、腫瘍の範囲が不明なことが多いため、BCGによる膀胱内注入療法を行います。
 当科は一人診療体制のため、平日診療も完全予約外来としており、当日の緊急依頼に対応できない場合がありま
す。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-4あり 32 19.7 13.4 0% 69.5
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 30 2.7 3.3 0% 70.4
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-8あり 23 13.7 11.6 0% 64.6
 呼吸器内科では呼吸器の癌として最も多い、肺癌の患者さんが最も多くなっています。肺癌の化学療法(抗癌剤
治療)のために計画的な短期入院を行う1位、3位の症例は化学療法のお薬の違いでDPCコード、名称が分かれて
います。
 また、2位の症例は、肺癌の確定診断を目的に行う気管支鏡検査(内視鏡で気管や気管支を直接観察する)、針
生検(顕微鏡で観察を行うために針を用いて組織や体液を採取する)といった検査入院です。その結果に基づいて
手術治療、化学療法、放射線治療などを組み合わせた治療計画を立て、肺癌を制御し、症状を軽減して生活の質を
高めます。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術処置2なし 114 9.6 5.7 1% 64.4
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 23 6.0 7.3 0% 70.3
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置1-1あり 手術処置2-3あり 定義副傷病名なし 18 5.2 5.9 6% 69.2
 循環器内科の最も多い症例は心房細動という不整脈疾患です。治療内容の違いでDPCコード、名称が分かれて
いますが、1位の治療はカテーテル心筋焼灼術(不整脈の原因となる心筋組織をカテーテルで焼灼する手術)です。
高齢化に伴い心房細動という不整脈疾患が増加し、これが脳塞栓の原因となり得るため、発作性心房細動を中心に
治療を行っています。2位の治療は、電気的除細動(電気ショックにより、心房細動を停止させる方法)を行う症
例です。一時的に心房細動は停止しますが、再発することが多いです。
症例数3位は狭心症などに対する心臓カテーテル治療のための入院、および治療前、治療後の心臓カテーテル検査
のための入院です。
 当科は不整脈疾患を専門に治療していた医師が平成28年度から不在となっておりますので、カテーテル心筋焼灼
術、電気的除細動などの入院治療は現在行っていません。
糖尿病科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 119 18.5 15.3 2% 66.2
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 14 16.0 14.3 0% 53.9
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術処置2なし 定義副傷病名なし - - 14.2 - -
 糖尿病科の症例で最も多いのは、糖尿病の教育、合併症検査の入院です。その結果に基づいて、最適な治療法を
決定することが目的となっています。また、血糖値の高い患者さんが外科、眼科など他の診療科で手術をする前に、
入院して血糖コントロールを行う場合、その他感染症に伴う高血糖や低血糖による入院、インスリン導入目的によ
るもの等があります。1位、2位の違いは、病型の違いによるものです。
※2型糖尿病(遺伝的な素因に肥満などが加わって発症)、1型糖尿病(インスリンを合成、分泌する膵ランゲルハ
ンス島β細胞の破壊、消失によるインスリン作用不足等によって発症)
 その他、ケトアシドーシス(ケトン体が血中に増え、血液が酸性化した状態。体の様々な働きが低下し、重症に
なると昏睡に陥ってしまう危険な症状)の治療も入院で行っています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術処置2なし 定義副傷病名なし - - 3.6 - -
050170xx99000x 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし - - 8.8 - -
010310xx99x0xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術処置2なし - - 11.5 - -
 麻酔科は、手術の際の麻酔管理や特定集中治療室(ICU)管理、外来での痛みの診断と治療を主に行っておりま
すが、指標では入院治療となった症例が5件表に現れています。
 DPC(161070XXXXX00X)は一酸化酸素中毒、急性薬物中毒の救急疾患による入院症例です。急性薬物中毒の患
者さんは、精神科的な背景も多くあり、退院後は他院の精神科へフォローをお願いすることもあります。
 DPC(050170XX99000X)はバージャー病(手足の動脈が閉塞して、その結果、虚血症状が発生し指趾の冷感や
しびれ感、激しい痛み、さらには皮膚潰瘍(皮膚が欠損している状態)を形成して、壊死に陥ることもあります)
に対して腰部交感神経ブロック(足を支配する交感神経を遮断し、足の血流を改善させる)を行い皮膚血流を増加
させる治療をした症例です。
 DPC(010310XX99X0XX)は神経障害性疼痛(神経が障害されることで起こる痛み)に対して薬物療法と硬膜外
ブロック(脊髄を覆う硬膜の外側にある硬膜外腔に麻酔薬を注入し、神経の炎症を抑えて痛みを取る方法)により
痛みのコントロールを行った症例です。痛みが激しい場合は、入院して早期に痛みなどの症状の改善を目指します。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx03xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的消化管止血術等 定義副傷病名なし 62 3.4 2.8 0% 65.8
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-5あり 定義副傷病名なし 46 3.0 4.5 0% 66.6
060050xx97x30x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術処置2-3あり 定義副傷病名なし 30 23.9 19.4 0% 69.1
 消化器内科の最も多い症例は大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的治療(粘膜切除、ポリペクトミー)とな
ります。大腸内にできた良性腫瘍を約50倍に拡大する最新の拡大内視鏡や特殊光観察による精密内視鏡検査を実施
し、内視鏡で摘出する治療です。粘膜切除はDPCの対象から除外されたため表には現れていません。粘膜切除、
ポリペクトミーの手術データに関しては、『指標6.診療科別主要手術別患者数等』<消化器内科>もご参照くださ
い。
 次に多い症例が大腸癌の化学療法(抗癌剤治療)のため計画的に短期入院を行う症例となっています。昨今、ほ
とんどの治療が外来で施行可能となっておりますが、化学療法の初回導入時やお薬の種類によって入院の対象とな
ります。患者さんの生活の質(QOL)をなるべく下げることなく癌の治療を継続することを目標としているため、
短期間の入院となっております。
 その他、肝臓癌に対する肝動脈化学塞栓術(肝動脈にカテーテルを挿入して、抗癌剤を注入し、癌細胞に栄養を
供給している動脈をふさいで腫瘍を壊死させる)を行った症例が挙げられます。肝臓癌の大きさ、個数、肝臓の機
能が原因で手術が難しいケースでも、肝動脈塞栓術は可能なことがあります。また、より治療効果を上げることを
期待して、手術を行う前に動脈塞栓術を行うこともあります。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-5あり 定義副傷病名なし 72 3.0 4.5 0% 61.8
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-6あり 定義副傷病名なし 66 3.4 4.5 0% 55.5
060035xx99x4xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-4あり 61 3.2 4.3 0% 68.4
 消化器外科で最も多い症例は大腸癌で、化学療法(抗癌剤治療)のため計画的に短期入院を繰り返すとういもの
が挙げられます。化学療法のお薬の違いでDPCコード、名称が分かれています。
 消化器外科では、食道、胃十二指腸、小腸大腸、肝胆膵領域の癌、胆石などの良性疾患や腹部外傷、虫垂炎、消
化管穿孔や出血に対する緊急手術、手術前および手術後の化学療法、手術後の定期的なフォローなど治療部位や治
療内容ごとに多種多様な症例が存在します。症例数上位3つの症例を合計しても全症例数の3割未満にとどまるのは、
そのような理由によります。
 また消化器外科の上位3症例は、平均在院日数が全国の平均在院日数より短くなっています。
緩和ケア科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x10x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし - - 21.4 - -
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし - - 15.0 - -
040040xx9901xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-1あり - - 24.2 - -
 緩和ケア科では、癌と診断された患者さんやご家族が、手術や化学療法(抗癌剤治療)をし始めてから可能な限
り快適に過ごすために、生活の質(QOL)を改善することを目指しています。具体的には身体的、社会的、心理的
スピリチュアルな問題を適切に評価し対応することで、様々な痛みを包括的に軽減させます。癌と診断された時か
ら、外来で、ご自宅で、入院中など様々なシーンで緩和ケアを提供していますが、指標では一般病床で入院診療と
なった症例が6件表に現れています。いずれも肺癌による症状のコントロールを目的に入院した症例です。症状を
コントロールするための手術、処置、お薬の違いでDPCコード、名称が分かれています。また、在宅医療を進め
るための準備として、一時的に入院する患者さん、ご家族の基地としての役割も努めています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 17 12 14 27 16 41 1 7
大腸癌 18 11 145 128 - 154 1 7
乳癌 36 114 23 52 - 34 1 7
肺癌 28 - 18 46 33 41 1 6,7
肝癌 - - 11 15 15 21 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の患者さんの人数を初発時・再発時のUICC病期分類別で
集計しています。平成27年度中に退院した患者さんの述べ数、つまり、
集計対象期間中に複数回入院された患者さんもそれぞれ1例としてカウントしています。

UICC 病期分類について
国際対がん連合(UICC)によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、
③遠隔転移の有無の3つの要素によって各癌をⅠ期(早期)~Ⅳ期(末期)
の4病期(ステージ)に分類するものです。

当院では、消化器内科・外科にて胃癌、大腸癌、肝癌の患者さんを、呼吸器内科・外科にて
肺癌の患者さんを、外科にて乳癌の患者さんを診療しています。
特に胃癌・大腸癌・肝癌についてはステージⅢ期~Ⅳ期の患者さんの割合が高く、手術や
化学療法など患者さんの状態に合わせた幅広い治療を実施しています。
また、ステージ0期~Ⅰ期の患者さんに対しては内視鏡的治療といった、
患者さんへの負担が比較的少ない治療を行っています。
乳癌や肺癌に対しては、ステージⅠ期~Ⅱ期の割合が高く、乳腺に対する生検や
肺癌に対する気管支鏡検査といった、診断を確定させるための検査を積極的に行っており、
早期発見・早期治療が実践されています。
なお、UICC病期分類が不明の症例については、治療前の検査入院に該当する患者さんが多く、
当院では早期退院を推奨しているため、退院後に検査結果報告がされる場合があります。
また、当院では緩和ケア病棟を設置しており、他院より紹介いただいた患者さんのステージが不明
なことも一因となります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 32 13.3 58.7
重症度 1 60 18.0 78.2
重症度 2 49 28.8 80.8
重症度 3 19 20.4 82.3
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
 成人(15歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。
(市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を言います)肺炎は罹患率が高い上、死亡率も高く、国民の死亡原
因の上位に位置する疾患です。当院においては重症度0(軽症)の患者さんの平均年齢が58.7歳であるのに比べて、
重症度1(中等症)~重症度3(重症)では平均年齢が後期高齢者の年齢層になっています。市中肺炎は年齢が上が
るごとに重症化し、全体の件数に占める割合をみても8割となっており、高齢者肺炎が増加していることがわかり
ます。特に慢性呼吸器疾患をお持ちの患者さんは繰り返し肺炎に罹患される方もいらっしゃいます。高齢で合併症
を有する肺炎は重症化の危険性も高く、適切な抗菌薬の使用や酸素投与などの支持療法が大切となります。重症例
では人工呼吸管理、栄養管理を含む全身管理を実施し、救命率の向上に努めております。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 - - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
 脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しましたが、当院には脳神経外科の常勤医師
が不在のため対象症例がほとんどありません。他の疾患で入院している際に、脳疾患の併発があった場合は、他院
の脳神経外科と連携して対応しております。
 なお、ICD10とは、世界保健機関(WHO)が作成した「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」です。公表
された分類で、死因や疾病の統計、診療記録の管理などに活用されます。疾病の種類をアルファベットと数字によ
って表しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 23 40.7 122.3 57% 83.3
K386 気管切開術 12 46.3 35.4 25% 82.8
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -
 内科の集計で挙げられた手術の情報では、入院日数(=術前日数+手術日+術後日数)が非常に長期になっている
ことが特徴です。これは対象となった手術が予定手術ではないことを示しています。つまり、手術目的で入院され
たわけではなく、内科疾患で入院が長期になった患者さんが経過中に必要に迫られ、受けた手術が指標に挙げられ
ています。
 例えば胃瘻造設術は、お口から十分に栄養がとれない患者さんのために、内視鏡を用いて胃に栄養を送るための
小さな穴を作り、その穴にチューブを入れる手術です。そのチューブを通して栄養を摂取します。このような患者
さんの5割以上は当院での治療後、転院して継続治療やリハビリをされています。また、気管切開術は、慢性呼吸
器疾患や嚥下機能障害のある患者さんが長期人工呼吸器管理を受ける際に施行されることがあります。
 胃瘻造設術は消化器内科、消化器外科、気管切開術は耳鼻咽喉科、内シャンと設置術は外科、というように他の
診療科の協力を得て、手術を行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K300 鼓膜切開術 21 1.1 3.2 0% 1.3
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの - - - - -
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの - - - - -
 小児科の入院患者さんで手術として取り扱う中では中耳炎に対する鼓膜切開術が多くなっています。中耳炎の治
療が目的で入院する患者さんもいれば、肺炎などの呼吸器症状に中耳炎を合併して発熱する患者さんもいます。小
児科に入院中に耳鼻咽喉科の診察を受け、必要があると判断されれば鼓膜切開術を受けていただいています。
 次いで、仮死状態で出生した新生児に対する蘇生術や、腸重積症(腸の一部が重なり合ってしまう病気)に対す
る高圧浣腸(患者より高い所から浣腸液をチューブを使って行う浣腸)を用いた非観血的整復術などがあります。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 102 1.3 16.6 0% 69.1
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 28 2.5 8.9 0% 71.5
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 20 0.4 7.7 0% 63.5
 外科では人工透析(腎臓の機能を代行する治療法)患者さんのかかりつけ医としての役割を果たすため、経皮的
シャント拡張術・血栓除去術(血液の「送り出し口」「戻り口」である『シャント』が狭くなった部分へバルーン
を膨らませて拡張するカテーテル治療)や他の診療科として集計されている内シャント設置術などの透析アクセス
関連手術を積極的に行うようにしています。特に、高齢化により良好な透析アクセスが得られない症例が多く、こ
れらの手術が重要な意味を持っています。
 2位の手術は、鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)手術です。メッシュを用いた根治性の高い手術や、手術の傷が
目立たないような腹腔鏡下手術も行っています。
 3位の手術は、癌に対する化学療法(抗癌剤治療)の薬液を注入するために、皮膚の下に『ポート』を埋め込み
する手術です。注射による化学療法は、長期にわたると血管に治療針を刺すのが次第に困難となり、苦痛を伴うの
が課題とされてきました。この問題に対して考案されたのがポートです。ポートの作成により、1回で確実に容易
に針を刺すことができ、外見上も埋め込んだ部分は目立たず、通常生活には支障ありません。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 31 4.5 41.8 3% 70.8
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 28 1.9 32.6 0% 68.0
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 26 2.7 35.4 8% 83.0
 整形外科では脊椎や関節などの加齢性変化に伴う変性疾患(腰部脊柱管狭窄症、変形性関節症)に対する手術が
多く、中でも腰部脊柱管狭窄症に対する後方椎体固定術(腰部を皮膚切開し、顕微鏡を見ながら、神経の入ってい
る管を広げ、椎体と呼ばれる背骨を固定する方法)を行い症状の改善をはかります。次いで、変形性股関節症、変
形性膝関節症が高度の場合に行う人工関節置換術が多く、手術により痛みの軽減をはかります。
 3位の手術は、上腕や大腿の骨折に対する手術です。特に大腿骨の骨折手術では、高齢者が多くなっています。
これは、骨粗鬆症によって骨の強度が低下し、転倒などの比較的軽微な外力で骨折を起こしてしまうためです。自
宅退院を目標に長期のリハビリテーションが必要な場合には、転院してリハビリをされるケースもあります。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2193 眼瞼下垂症手術 その他のもの 16 0.0 4.2 0% 73.1
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 16 0.2 5.0 0% 68.2
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 - - - - -
 形成外科は、主に身体表面に生じた組織の異常や変形、欠損などの疾患に対し、さまざまな手法や特殊な技術を
駆使し、機能や形態を正常な状態に近づけ、患者さんの生活の質(QOL)の向上に貢献する外科系の専門領域で
す。特に眼瞼下垂(上まぶたが下がって眼が開きにくくなり、視野が狭くなったりものが見づらくなったりする状
態)の手術が多く、下垂の程度を考えて術式を選択しますので、術式の違いによりKコード、名称が分かれていま
す。手術後は、まぶたの圧迫や安静が必要なため、基本的には5日~1週間程度の入院が必要になります。3位の手
術は、皮膚癌の切除です。皮膚癌には多くの種類があり、代表的な皮膚癌と前癌状態である基底細胞癌、ボーエン
病、有棘細胞癌、悪性黒色腫(メラノーマ)に対して手術した症例となっています。多くは日光にあたる顔面や四
肢に発生しますが、高齢者に比較的多いので、高齢化社会を迎える今後、皮膚癌の発生増加が予想されます。皮膚
に気になる病変ができた場合は、早期に受診することをお勧めします。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6146 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 11 6.9 36.6 9% 69.8
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの - - - - -
K5551 弁置換術 1弁のもの - - - - -
 心臓血管外科の手術件数1位は、下肢閉塞性動脈硬化症(足の動脈が狭くなったり詰まったりして足に十分な血
液が流れなくなり発症する)に対するバイパス手術(狭くなった部位を迂回して血管を移植する)です。放ってお
くと足がしびれる、冷たい、痛いなどの症状が現れます。さらに進行すると腐ってきて切断になることもあります
ので、早期診断、治療が非常に大切になります。
 2位は、冠動脈バイパス術です。虚血に陥った心筋に十分な血流を保つために自己の血管を移植(迂回ルートを
作成)して、心筋の虚血を改善する手術です。
 3位は弁置換術です。傷んだ心臓の弁を人工の弁へ取り換える手術です。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 10 0.1 0.2 0% 4.5
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの - - - - -
K7181 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの - - - - -
 小児外科は、子どもの病気の中で手術や難しい処置が必要なものを幅広く診察し治療しています。比較的よくみ
られる鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)のような病気から、停留精巣(陰嚢の中に精巣が入っていない状態)、臍
ヘルニア(でべそ)など小児外科の一般的な手術だけでなく、急性虫垂炎などの救急疾患に対しても手術を行って
います。また手術の傷が目立たないように腹腔鏡下手術にも取り組んでいます。
 最も多い手術は、腹腔鏡下の鼠径ヘルニア手術で、麻酔科、手術室との協力体制によりほとんどの患者さんが日
帰り手術を行っています。次いで、腹腔鏡下の虫垂切除術、開腹の虫垂切除術が続きます。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 53 9.5 7.3 0% 32.5
K9091 流産手術 妊娠11週までの場合 40 0.0 0.2 0% 33.7
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 38 7.7 7.5 0% 31.3
 産婦人科は、西胆振地域の『地域周産期母子医療センター』としての役割を有しています。その様な状況から、
帝王切開術(選択ならびに緊急)、流産の処置が上位にランクインしています。さまざまな合併症を伴ったリスク
の高い帝王切開による分娩も他科と連携し、適切な管理を行います。また、新生児特定集中治療室(NICU)も
備えており、他院からのハイリスク妊娠の紹介例についても、小児科をはじめ他科の協力のもと母児の管理を行っ
ています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 496 0.0 2.6 0% 74.1
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 39 1.8 10.2 3% 56.7
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの) - - - - -
 眼科では、白内障に対する手術である水晶体再建術(濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換える手術)
が集計対象手術件数の8割以上を占めます。
 次いで挙げられるのが、硝子体茎顕微鏡離断術(目の中に細い手術器具を入れ、目の中から網膜剥離を治療する)
です。増殖糖尿病網膜症(高血糖の持続によって網膜の細い血管が障害されることにより起こり、進行すると網膜
の虚血を補うため、網膜に新しい血管が発生し、硝子体へと伸びていきます)や網膜剥離(網膜が何らかの原因に
より眼球壁側から剥離したこと)、黄斑円孔(眼底の中心にある黄斑部の網膜に孔(あな)があく病気)などの網膜
硝子体疾患に対する手術です。患者さんの状態によっては、上記の白内障手術と硝子体手術を同時に行うこともあ
ります。
 3位は翼状片(白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭の方から黒目に三角形状に入り込んでくる
病気)手術です。初期症状はありませんが、病気が進行してくると視力が下がるため、早期発見が大切です。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 30 1.6 7.3 0% 23.2
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 26 2.2 6.9 0% 54.9
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 17 0.0 0.1 0% 4.5
 耳鼻咽喉科は、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃を摘出する手術が多くなっています。手術実施患者の入院時平均年
齢62歳と比べると、平均年齢が23.2歳と若年層となっています。次いで、副鼻腔炎(蓄膿症)に対する内視鏡下手
術を行っています。また、小児で急性中耳炎を繰り返す場合や滲出性中耳炎(鼓膜の奥に水が溜まる病気)の場合
は日帰り手術で鼓膜チューブ留置術(鼓膜を小さく切って穴を開け、中耳に溜まった水を排出し、切開した場所が
ふさがらないように小さなチューブを入れる)を行います。小さなお子さんの場合は手術中に動いてしまうため、
通常は入院の上、全身麻酔で手術します。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) その他のもの - - - - -
 放射線科は放射線での画像診断(CT、MRI、PET等)や放射線治療(放射線の腫瘍増殖を抑えたり、死滅させたり
する効果を使用した癌治療)が主であるため、手術件数は少なくなります。指標に挙げられているのは、癌や出血
などに対する動脈塞栓術(動脈を遮断して癌細胞を兵糧攻めにしたり、出血を止めたりする)です。体内の状態を
画像でリアルタイムに観察しながら、カテーテルを血管や胆管、消化管などの臓器にすすめ、そこで病変部の治療
を行います。穿刺する、詰めるといった手技が基本となっていますので、全身麻酔を必要とする外科手術に対し、
局所麻酔下で行われるため、大きく体を切開することなく、患者さんにとって優しい治療です。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0911 陥入爪手術 簡単なもの - - - - -
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 - - - - -
K0842 四肢切断術 上腕、前腕、手、大腿、下腿、足 - - - - -
 皮膚科では陥入爪(巻き爪)の手術(母趾の根元に麻酔を行い、陥入している爪と、爪の生える部分を除去して
爪が生えないようにする)が1件、皮膚疾患で治療している患者さんが大腿骨頭壊死(大腿骨の端の球形の部分
(骨頭)が壊死を起こし、骨頭がつぶれて痛みや歩行困難を起こす)に対して人工骨頭に入れ替える手術が1件、
糖尿病の合併症により蜂窩織炎や血流不全で壊死した足を切断する手術が1件となっています。陥入爪以外は、皮
膚疾患で治療している患者さんが経過中に必要に迫られ、受けた手術が指標に挙げられていますので、入院日数
(=術前日数+手術日+術後日数)が非常に長期になっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 17 3.9 4.3 0% 75.0
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 13 4.5 6.1 0% 66.2
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 10 3.1 12.2 0% 81.0
 泌尿器科で最も多い手術は経尿道的尿管ステント留置術です。腎臓と膀胱をつなぐ管である尿管が腫瘍、結石な
ど何らかの原因で狭くなったり、塞がってしまったりする状態を改善するための治療です。ただし、原因となって
いる腫瘍や結石などがこの治療のみで治るわけではありません。原因疾患の治療として以下のような手術がありま
す。
 経尿道的尿路結石除去術は尿道から細径の内視鏡を挿入し、直接レーザーで尿路結石を砕く手術となっており、
より低侵襲で最先端の治療法です。
 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)は表在性の膀胱癌に対する手術です。尿道から内視鏡を膀胱へ挿入し、電気
メスにて膀胱癌を切除し、腫瘍の膀胱壁への深達度なども評価します。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 10 1.8 23.6 0% 72.3
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) その他のもの - - - - -
 呼吸器内科は内科的な治療が主であるため、手術件数は少なくなります。但し、手術件数1位に、癌に対する化
学療法(抗癌剤治療)の薬液を注入するために、皮膚の下に『ポート』を埋め込みする手術を行っています。次に
挙げられた手術の情報では入院日数(=術前日数+手術日+術後日数)が非常に長期になっていることが特徴です。
これは対象となった手術が予定手術ではないことを示しています。つまり、手術目的で入院されたわけではなく、
呼吸器疾患で入院が長期になった患者さんが経過中に必要に迫られ、受けた手術が指標に挙げられているというこ
とです。
 例えば中心静脈注射用植込型カテーテル設置は、お口から十分に栄養がとれない患者さんのために、濃度の高い
点滴(高カロリーの点滴)を投与するために、皮膚の下に『ポート』を埋め込みする手術で、ポートを通して点滴
を行います。また、血管塞栓術は、喀血(咳とともに血液を喀出すること)に対して気管支動脈塞栓術(栓で血管
にフタをする)を行った症例です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 77 2.8 6.3 0% 66.9
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 45 3.3 6.6 2% 61.2
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 12 6.0 10.1 0% 74.7
 循環器内科ではカテーテル治療が多く、症例数1位、2位は心房細動という不整脈疾患に対して心房細動がおきて
いる肺静脈と心房の間に心臓の中から焼灼を行ったもので、根本的な治療を目指しています。カテーテル心筋焼灼
術が循環器内科症例の約73%を占めています。
 また、徐脈性不整脈で失神や心不全を伴う症例に対してペースメーカー移植術を行っております。どちらの治療
も体に目立った傷が残りません。
 当科は不整脈疾患を専門に治療していた医師が平成28年度から不在となっておりますので、カテーテル心筋焼灼
術の治療は現在行っていません。
糖尿病科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
 指標に挙がっている手術はそれぞれ、内シャント設置術は外科、内視鏡的胆道ステント留置術、結腸内視鏡的止
血術は消化器内科で行われる手術です。内シャント設置術は、糖尿病の合併症により腎臓の機能が低下し働かなく
なった腎臓に代わって人工的に血液を浄化する人工透析を行う患者さんに、血液の「送り出し口」「戻り口」であ
る『シャント』を作成する手術です。その他、胆管炎に対する内視鏡下の胆道ステント留置術、下血に対する止血
術となっています。つまり、糖尿病疾患で入院になった患者さんが経過中に必要に迫られ受けた手術や、他の診療
科からの転科により集計上糖尿病科に入院した患者さんに対して行われた手術だからです。手術件数が少ないのも
『糖尿病科』の入院として集計した手術だからであり、病院全体でこれらの手術件数はもっと多くなっています。
ある病気に対して、病院内の複数の診療科が連携して治療を行っていることが示されていると言えます。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 166 0.7 2.0 1% 67.7
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術 長径2センチメートル未満 50 0.3 1.1 0% 66.2
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 28 2.8 15.2 0% 69.4
 消化器内科では、大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例数が最も多くなっ
ています。粘膜切除術、ポリペクトミー目的の1泊2日入院が典型的な症例です。また、この手術は腫瘍の大きさや
手技の違いによって分類されていて、類似手術の症例数を合計すると216件となり、消化器内科で最も多く施行さ
れている手術となります。次いで、肝臓癌に対して行う血管塞栓術(栓で血管にフタをする)などの低侵襲治療を
行っています。当院では、放射線科など複数の診療科と連携をとりながらバランスのとれたスムーズな診療を心が
けております。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 33 9.6 8.6 0% 61.8
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 25 7.0 14.5 0% 69.8
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 15 0.3 3.7 0% 34.0
 消化器外科では胆のう炎や胆石症などの胆のう疾患に対する摘出術が最も多い手術となっています。急性胆のう
炎を起こされた患者さんは、まず内科的な治療で炎症を改善させて、改めて消化器外科に手術目的で再入院や転科
するケースが典型的です。
 2位は癌に対する化学療法(抗癌剤治療)の薬液を注入するために、皮膚の下に『ポート』を埋め込みする手術
です。
 3位は虫垂炎(いわゆる盲腸)に対する切除術となっています。緊急手術においても可能であれば積極的に腹腔
鏡手術を行っており、早期退院が可能です。胆のう摘出術、虫垂切除術は腹腔鏡視下で施行されることが多く、
手術に対する患者さんの負担をできるだけ小さくするように努めています。
 また、『地域がん診療連携拠点病院』として、食道、胃十二指腸、大腸、肝胆膵領域の癌に対する手術も積極
的に実施していますが、治療部位や手術内容によりKコードが分かれていますので、指標には挙げられていません。
緩和ケア科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 - - - - -
 緩和ケア科では癌の緩和治療が主であるため、手術件数は少なくなります。指標に挙げられている中心静脈注射
用植込型カテーテル設置は、お口から十分に栄養がとれない患者さんへ濃度の高い点滴(高カロリーの点滴)を投
与するために、皮膚の下に『ポート』を埋め込みする手術です。また、緩和ケア治療をしている患者さんが大腿骨
を骨折して手術した症例がありました。これは、緩和ケア治療をしている患者さんが経過中に必要に迫られ、受け
た手術が指標に挙げられているので、入院日数(=術前日数+手術日+術後日数)が非常に長期になっており、予定
手術ではなく、手術目的で入院されたわけではないことを示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 16 0.2%
異なる 25 0.4%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 141 2.1%
異なる - -
 医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして定義される感染
症および合併症の発症率を示したものです。医療資源を最も投入した病名と入院のきっかけとなった病名が同一か
それ以外で件数を集計しています。『同一』ということは、ある病気の診療目的で入院して、その病気の治療を行
ったということを表します。一方『異なる』ということは、ある病気の診療目的で入院したが、併発していた、も
しくは入院中に発症した違う病気(この指標の場合は、播種性血管内凝固や敗血症、手術・処置などの合併症)に
よる治療が主だったものになってしまったことを表します。当然、発症率が低いほうが良いのですが、免疫力が低
下しているときに合併して発症することが多いため、コントロール困難な症例と言えます。

 入院のきっかけとなった病名が『異なる』として挙げられたのは、呼吸器疾患、胆道系疾患、皮膚系疾患などで
した。感染症などで入院後も全身状態が悪化して血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固や血液に病原菌が入
り敗血症(全身性炎症反応)といった重症な病態になってしまった症例です。
 手術・処置等の合併症では、外科の入院治療で、人工透析を行うために必要なシャントが血栓(血の塊)などで
閉塞して使用できなくなり、その治療(経皮的シャント拡張術・血栓除去術)目的で入院する患者さんが多いため
です。

 厚生労働省による平成26年度の全国のDPC対象病院データ集計では、全症例に対する割合は播種性血管内凝固
が0.17%、敗血症は0.56%でした。全国値と指標による当院の数値を比べると、割合が低いことがわかります。当
院ではDPCを播種性血管内凝固、敗血症とする際は、臨床的に根拠のある診断を基に投入された医療資源を勘案
して、入院医療費請求を行うよう努めています。
更新履歴
2016.09.30
平成27年度日鋼記念病院指標作成